クレジットカードについて書きます。
2012/05/16 15:39
かくて神がこの荒涼を分ちて
万物をその在所に置きしとき
すべての中に一致と平和を作り出しぬ。
上に高く天の幕を張り巡らせし
そは重量なき火の素質にてありき、
下には深くやがてまた重く空気を伴いぬ。
更に深く沈みて粗なる質量より作られて
地はありぬ、その周囲には水を巡らしぬ。
かく神が物質を分ちしとき――
そは誰なりしか――これに肢節を作り始めぬ。
これが均衡を得るためにまず
地を球形(注三)として空中に浮べたりき。
嵐に慄く海の潮を
次に湖沼を泉を河を造りぬ、
河は谷に従い、岸の曲るに任せて流れぬ。
多くの流れは成りてその波は
海へと逆巻きて下り、多くの河は
やがて再びまた地を呑み尽くし、
また多くは勢いのままに溢れ漲り
渚は化して弓なりに広き湖となり
岸辺は波打ちぬ。神の定めに
また谷々も広き野原も
また岩山も緑茂る森も出できぬ。
神はまた天の左手の側に
二つの帯を作りまた右手に二つ
真ん中には火光に燃ゆる第五帯を作りまた
地にも同じく五つの帯の環を巡らしぬ。
中なる帯は暑さのために住み難く
さらばとて外側の帯は氷雪の虐げあり、
ただ残る二帯のみ暖と冷と
幸いあるほどに正しく交じり合えり。
空気はそのエーテルより重きことはなお
水の土よりも軽きがごとし、
神はこれを雷電の座と定めければ、このときより
多くの人の心はそのために安からず恐れ悩めり。
また神は霧を撒き散らしまた霞と雲を
空中に播き、また稲妻を引連れて、
風の軍勢はかしこに氷の息吹きと飛び行く、
されど神はその止度なく暴るることは許さじ。
(注一) ここで海神ポセイドン(Poseidon)の配偶アムフィトリートが地の縁辺を腕で抱えるとあるところから見ると、オヴィドは地が球形でなくて円板の形をしていると考えていたことが分る。しかしオヴィドの時代に、教養ある人々の間には一般に地は球状をなすものと考えられていた。
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万物をその在所に置きしとき
すべての中に一致と平和を作り出しぬ。
上に高く天の幕を張り巡らせし
そは重量なき火の素質にてありき、
下には深くやがてまた重く空気を伴いぬ。
更に深く沈みて粗なる質量より作られて
地はありぬ、その周囲には水を巡らしぬ。
かく神が物質を分ちしとき――
そは誰なりしか――これに肢節を作り始めぬ。
これが均衡を得るためにまず
地を球形(注三)として空中に浮べたりき。
嵐に慄く海の潮を
次に湖沼を泉を河を造りぬ、
河は谷に従い、岸の曲るに任せて流れぬ。
多くの流れは成りてその波は
海へと逆巻きて下り、多くの河は
やがて再びまた地を呑み尽くし、
また多くは勢いのままに溢れ漲り
渚は化して弓なりに広き湖となり
岸辺は波打ちぬ。神の定めに
また谷々も広き野原も
また岩山も緑茂る森も出できぬ。
神はまた天の左手の側に
二つの帯を作りまた右手に二つ
真ん中には火光に燃ゆる第五帯を作りまた
地にも同じく五つの帯の環を巡らしぬ。
中なる帯は暑さのために住み難く
さらばとて外側の帯は氷雪の虐げあり、
ただ残る二帯のみ暖と冷と
幸いあるほどに正しく交じり合えり。
空気はそのエーテルより重きことはなお
水の土よりも軽きがごとし、
神はこれを雷電の座と定めければ、このときより
多くの人の心はそのために安からず恐れ悩めり。
また神は霧を撒き散らしまた霞と雲を
空中に播き、また稲妻を引連れて、
風の軍勢はかしこに氷の息吹きと飛び行く、
されど神はその止度なく暴るることは許さじ。
(注一) ここで海神ポセイドン(Poseidon)の配偶アムフィトリートが地の縁辺を腕で抱えるとあるところから見ると、オヴィドは地が球形でなくて円板の形をしていると考えていたことが分る。しかしオヴィドの時代に、教養ある人々の間には一般に地は球状をなすものと考えられていた。
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